夫婦にとって共働きは収入面の安定という観点では、非常に効率的で望ましい働き方です。しかし一方、残業続きによる生活リズムの相違がきっかけで、夫婦間のコミュニケーション不足になることもあり、日々のすれ違いが時に大きな引き金となり、不仲の原因を創り出す事も考えられます。
そのため、夫婦共働きのスタイルを取る場合、両者のうちどちらか一方が、比較的残業の少ない会社や職種に就くか、会社に事情を説明し、定時に帰宅できる部署に異動するなどして、残業を極力なくす努力が必要かと思います。また週末の休日出勤も夫婦関係にとってはあまり良い効果を生み出しません。特に子供がいる家庭では、子育てがおろそかになってしまい、夫婦間のトラブルに加え親子間の関係にも悪影響が出てしまいます。
何事もメリットの反面、必ずデメリットがあり、どれが正しくてどれが間違っているという問題ではなく、何を優先するのかが大切であり、夫婦や家族の幸せを優先させるのであれば、夫婦両者が夜間遅くまで働くという選択をすることは決して良い結果は生まないでしょう。
もしも金銭的に余裕があるのであれば、職を変え、フルタイムでなくても働くことはできます。子供がいればなおさらその必要性は高まり、家庭に費やす時間を最優先にするのが親としての責任ではないでしょうか。これからは、働き方の多様性に対する理解がより深まっていくことが予想されます。「仕事第一」な生き方は、もう古い考え方です。まず自分がなんのために働いているのかを思い出し、自身の人生を第一に考えた働き方を選択していきましょう。